返済猶予 中小企業申し込みの9割近くは応諾

2010年12月09日 11:00

 東京商工リサーチが全国408の金融機関(大手8行、地方銀行63行、第二地銀42行、信託銀行8行、政府系金融5行、ネット銀行他12行、信用金庫270金庫)を対象に、金融円滑化法施行から今年9月末までの同法に基づく返済猶予の実績を調査した結果、133万98件、金額ベースで34兆873億8600万円の申し込みがあったことが分かった。

 このうち、中小企業からの申し込み件数は118万8713件、金額にして32兆115億5600万円となり、一般事業を行う個人を含め中小企業の普通法人数の15.1%が申し込みを行った計算になるとしている。

 これら申し込みに対し、104万3662件、金額で28兆6216億6300万円についてはすでに実行済みで、応じなかったのは2万6540件、7465億8500万円。そのほかは現在審査中などとなっていた。中小企業からの返済猶予申し込みに対する実行率は件数で87.8%と9割近くは応じてもらっていた。
(編集担当:福角忠夫)