死刑の扱い 極めて職責としても重い 仙谷法相

2010年12月06日 11:00

 仙谷由人官房長官は3日、法務大臣として、死刑執行についての考えを記者団から聞かれ「ノーコメント」とした。

 この問題の扱いについては「極めて、職責としても重い」ことから、軽々には語れないというのが、法務大臣としての仙谷官房長官の考え。

 仙谷官房長官は「死刑は裁判員裁判でも問題になっているし、(思想的には死刑廃止論者であった)千葉景子さんも(法務大臣だったおり)職責をまっとうするために執行の判断をされた。ある種の感銘を受けている」と語り、「判決を下すときでも、普通の国民にその責務がきた時、どちらの論理に立ってもそう簡単に結論できるような話ではない」と語った。

 千葉氏は法務大臣在職中の今年7月、死刑囚2人に対する死刑執行の判断を下すとともに、執行に立ち会ったことを後に会見で明らかにした。見届けたのは法務大臣としての責務とも語っていた。
(編集担当:福角忠夫)