全国家電量販店とPC専門店のPOSデータから実売台数を毎日集計し、マーケティングデータを提供しているBCNの調査で、11月の薄型テレビの販売台数が、エコポイントの駆け込み特需を受け、前年同月の5倍を超えたことが分かった。
同社の調べによると、全国量販店23社の薄型テレビ11月の販売台数は前年同月比で505.3%となり、金額でも381.6%と4倍に近づく勢いになっていた。
これは12月からエコポイントが半減するため、駆け込み需要が一気に集中したためで、11月の薄型テレビの平均単価も税抜きで7万6300円と10月に比べ5%上がっていた。
同社では「12月からは伸び率が鈍化していくものとみられる。以後、エコポイント終了直前の3月とアナログ停波の7月の2回山場を迎えるものの、11月の水準を越えることは難しそう。メーカー各社だけでなく、テレビの活況によって潤った家電量販店各社にとっても特需後の反動をどう乗り切っていくかが、当面最大の難題」としている。
(編集担当:福角やすえ)