政府の動物愛護に関する世論調査の結果、回答者の72.5%がペットを飼うのが好きと回答し、回答者の34.3%が犬や猫などのペットを飼育していることが分かった。ペット飼育が好きな人は前回調査(平成15年)に比べ7ポイント増え、嫌いな人は6.6ポイント減少して25.1%になっていた。
調査は動物愛護に関する国民の意識を把握し、今後の施策に活かす資料にするために9月2日から12日にかけて、全国の20歳以上の男女3000人を対象に調査員の個別面接聴取で実施され、1939人から有効回答を得ていた。
それによると、全国の自治体で年間に犬11万頭、猫20万頭あまりが引き取られ、新たな飼い主が見つからなかった約9割の犬や猫が殺処分されていることについて、55.8%が殺処分を必要としたが、29.3%は必要ないと回答した。
殺処分は必要ないとの回答は前回調査(平成15年)より5ポイント増えた。特に、20歳代では、殺処分を必要とする回答(44.7%)より、必要ないとの回答の方(48%)が上回った。
殺処分を避けて、どのように共生していくか、その方法が大きな課題になってきそうだ。
(編集担当:福角忠夫)