ヤマト運輸は、三菱自動車<7211>が試作した軽商用自動車を活用し、三菱自動車と共同で集配実証走行試験を開始する。
ヤマト運輸では、宅配便事業において環境負荷の削減に努めるべく、「車両台数の抑制」や「低公害な集配車両の導入」「エコドライブの推進」「走行距離の短縮」「モーダルシフトの推進」などの取り組みを積極的に行ってきた。一方、三菱自動車は昨年7月より電気自動車「i-MiEV」を市場投入。走行中のCO2排出量がゼロであるEVは、現在大きな問題となっている「大気汚染」「地球温暖化」「脱石油」の全てに対応する究極のエコカーといえる。
そのような中、両社は共同で集配実証走行試験を実施。三菱自動車の軽商用ガソリンバン「ミニキャブバン」をベースに「i-MiEV」に搭載するEV専用コンポーネントバッテリーモーターを組み込んだ試験車を採用。実際の集配業務車として使用し、さまざまな走行データを収集・分析し、実用化を目指す。
ヤマト運輸は、既に安全・エコドライブ指導の際に使用する車として「i-MiEV」を10台導入。今回の実証試験が運送業全体における商用自動車の次世代化普及への第一歩となり得ると考え、軽商用EVの採用の検討を進めると共に、車両のエコ化を推進していく。また、三菱自動車でも、今回の試験結果を自社の商品開発にフィードバックし、軽商用EVの早期市販化を目指すという。
(編集担当:山下紗季)