公務員制度改革の一環として、公務員の採用段階から見直しを図り、より多様で優秀な人材を確保するため、人事院は2012年度公務員採用試験から現行の第Ⅰ種試験、第Ⅱ種試験、第Ⅲ種試験を廃止し、新しい試験方式を採用する準備をすすめている。
現行の第Ⅰ種、第Ⅱ種、第Ⅲ種試験を廃止して、政策の企画立案に高い能力を備えた人材確保のための「総合職試験」(院卒者試験と大卒程度の試験)と事務処理能力の高い人材確保のための「一般職試験」(大卒程度試験と高卒者試験)に再編する。
このほか、採用予定がある場合には社会人試験(係員級)も実施する。対象は事務、肢術、農業、農業土木、林業で、経歴にかかわらず、20歳以上40歳未満であれば受験できるようにする(高卒者試験の受験資格保有者を除く)。
また、外務省専門職員、法務省専門職員、国税専門官、食品衛生監視員など専門職の採用試験や係長以上の職への採用を目的とした経験者採用試験(中途採用試験)を創設することにしている。
(編集担当:福角忠夫)