アジアが世界最大のビール生産地域に

2010年08月11日 11:00

 キリン食生活文化研究所の調べで、アジア地域がヨーロッパ地域を抜いて、世界最大のビール生産地域になったことが分かった。

 また、世界全体のビール総生産量は1億8100万キロリットルと東京ドームをジョッキに見立てて約146杯分になる量になった。加えて、1985年以来、25年連続して生産量が増加していることが分かった。

 調査は「世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、2009年の世界主要国および各地域のビール生産量をまとめた」としており、2009年の世界ビール総生産量は前年より約76万キロリットル増え、前年比で0.4%の増となっていた。

 研究所では「1974年の調査開始以来、1984年、1983年に続いて3番目に低い増加率で、これは世界的な不況が、ビール市場にも影響していると考えられる」としている。

 地域別ビール生産量の比率をみると、アジアが32.4%、ヨーロッパが30.5%、中南米16%、北米14%、アフリカ5.3%、オセアニア1.2%、中東0.6%となっている。

 国別では1位に中国、2位アメリカ、3位ロシア、4位ブラジル、5位ドイツ、6位メキシコ、7位日本(日本の場合、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計)、8位イギリス、9位スペイン、10位ポーランドになっていた。
(編集担当:福角忠夫)