「トキと共生する、美しく環境にやさしい島づくり」を推進している新潟県の佐渡市が、環境に配慮した取り組みの一環として、ヤマハ発動機 の電動アシスト自転車PASを100台導入し、主に観光客向けにレンタル展開を開始した。7月25日には、同市内にある小木マリンプラザにて、高野宏一郎佐渡市長を始めとする関係者が多数出席し、出発式が開催されたという。
佐渡市内は東京23 区の1.4倍の広さがあり、路線バスやタクシー、レンタカーなどの交通手段があるものの、特に島外からの観光客にとっては、その先の近距離移動のための2次交通が不便な状況である。佐渡市は2006年以降、社会実験としてPASを20台観光協会に導入。その利便性や扱いやすさなどが好評を得たことで、今回改めてPASシリーズの中でもパワフルなアシスト力と長距離走行を両立した「PAS リチウム L スーパー」100台を導入するに至った。
今回のPAS導入は、観光客の利便性を高める観光誘客支援事業であると同時に、環境にやさしい島づくりの取り組みの一環。PASは、佐渡市観光協会にて主に観光客向けに島内7カ所でレンタルされ、「エコだっチャリ」という愛称もつけられている。今後は、自転車のナビゲーションの貸し出しや、自転車の乗捨て、宿泊施設へのデリバリーなど様々な方向から利便性を追求していく。
(編集担当:宮園奈美)