田中眞紀子文部科学大臣が大学設置審議会の答申を覆し、平成25年度の3大学の設置を不認可にしたことに、地元当事者らから影響が大きすぎると反発が出ている件で、藤村修官房長官は5日、「これは、もっぱら文部科学省における設置審議会の答申を受けての文部科学大臣の判断であり、(官房長官記者会見の場で聞くより)文部科学省に聞く方が良い」と政府としてのコメントは避けた。
藤村官房長官は、さきの会見で、田中大臣の判断は政策的判断だとの認識を示したうえで「文部科学省が地元にしっかり説明する必要がある」と、不認可とした判断の根拠を説明する必要があると語っていた。
万一、田中大臣が地元の反発を受けて、今回の判断を変更するようなことになれば、大臣の大学政策が早くも揺らぐことになりかねず、理解を得られるかどうか、成り行きが注目される。(編集担当:森高龍二)