山田養蜂場、若手研究者31名への助成を決定

2010年07月12日 11:00

k100711_017_3

研究期間は7月1日から来年6月30日まで1年間。同社はその間、総額1億円の助成を行う予定だという。

 山田養蜂場は同社が毎年実施している「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」に於いて、2010年度は31の研究テーマに対する助成を決定し、7月9日に助成決定通知書交付式を行った。

 「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」とは、同社が2008年度に創業60周年を記念し設立した研究助成。予防医学の研究やミツバチ研究の発展及び45歳以下の若手研究者の支援を目的に行っている。第3回となる今回は、「ミツバチ産品など天然素材に関する応用技術・予防医学的研究」「化粧品・皮膚科学研究」「ミツバチに関する基礎研究」「養蜂技術開発研究」の4分野の研究テーマを国内外より募集。欧州からの応募も含め、昨年を上回る135件の応募の中から、岩手大学農学部の鈴木幸一教授をはじめとする外部審査委員による審査を経て、31件の研究テーマへの助成を決定したという。

 7月9日に行われた助成決定通知書交付式では、同社代表の山田英生氏が「昨年秋に第1回の成果報告会を開催し、ローヤルゼリーの冷え症改善作用、プロポリスのスポーツ競技者に対する抗疲労作用など、アピセラピーの科学的根拠を示す研究成果が続々と発表され大変嬉しく思いました。第3回目の採用研究者の皆様にも、研究のための研究ではなく、人の命や健康を支えるための研究と、強い思いで取り組んで頂けることを期待しております」とコメントした。

 今回助成が決定した31テーマについては、7月1日より研究期間がスタート。1年の研究期間終了後には、成果発表の機会を設けるという。同社は現在、深刻化する蜂群崩壊症候群(ミツバチCCD)に関する8件の研究テーマを進め、問題の原因の解明・解決を図っている。今後はこれらに加え、今回助成が決定した31のテーマに関する研究もサポートしていく考えだ。
(編集担当:山下紗季)