国旗国歌法案に反対した総理 当時は国歌に異論

2010年06月15日 11:00

 菅直人首相は14日開かれた衆議院本会議で、1999年当時「国旗・国歌法案」に反対したことについて、総理としての資質について、考えを問われ、「国旗は大好きだったが、国歌はもっと元気のいいものでも、と思った」と答弁した。

 菅首相は「当時、国旗(日章旗)・国歌(君が代)が一体での採決になっていた」として、国旗に異論はなかったが、国歌については異論があったことを明かした。

 当時、民主党は政府案の対案として、日の丸を国旗と定めるだけの修正案を提出したが否決されたため、政府案に対して議員の自主投票を選択した。法案は賛成403票、反対86票(投票総数489)で可決したが、民主党議員の内訳は賛成45票、反対46票とほぼ2分していた。

 菅首相は14日の答弁で「国旗には敬意を表しているし、国歌も斉唱している」と現在、国旗・国歌に対し、国旗・国歌として対応をしている旨を語った。自民党・菅原一秀衆議院議員(東京第9区選出、自民党総務会副会長)の質問に答えた。
(編集担当:福角忠夫)