尖閣に「領有権問題存在しない」官房副長官

2013年04月17日 08:41

 世耕弘成内閣官房副長官は16日夕の記者会見で、中国政府が出した国防白書に尖閣諸島の領有権問題が触れられ、白書の中で「魚釣島(日本では尖閣諸島)の問題で(日本が)もめ事を起こしている」と日本を非難していることについて記者団から受け止めを聞かれ「知っているが、尖閣諸島をめぐっての領有権問題は存在しないし、中国独自の主張に基づく言動は一切受け入れられない」と断言した。

 また、尖閣に係わるところについては外交ルートを通じてすでに抗議したとした。具体的には外務省の中国・モンゴル第一課長が在京の中国大使館参事官に対し行ったと説明した。

 世耕副長官は、この日の会見で、衆議院議員選挙での一票の格差是正など小選挙区での「0増5減」に関する公選法改正案についても記者団に答え「もともと0増5減のための法律は成立していて、これを実施するための手続法なので、粛々と成立させるのが当然だと思っている」と語った。

 世耕副長官は「われわれは0増5減法を早く成立させて、違憲状態をまず解消する。そのうえで(選挙制度の)抜本的な議論を進めていくべきだと思っている」と語り、野党に理解を求めた。(編集担当:森高龍二)