予算と特例公債一体処理 与野党で議論をと総理

2012年11月01日 11:00

 野田佳彦総理は31日の衆議院本会議で、予算と特例公債を一体処理するルールづくりについて「与野党、胸襟を開いて議論をすすめ、解決策を見出さなければならない」とした。

 野田総理は「現下の厳しい財政下にあっては、いかなる政権であっても特例公債なしで今の財政を運営することはできない」とし「ねじれ国会の制約があっても、国家・国民のため政策本位で論戦を戦わせ、やらなければならないことにきちんと結論を出すことが政治の使命であり、そのための最大の試金石と考えられるのが特例公債法案だ」と語った。

 そのうえで野田総理は「毎年の特例公債法案を政治的駆け引きの材料にしてしまう悪弊を断ち切る」必要があるとの認識を示した。予算執行のための財源確保としての赤字国債発行法案がねじれ国会で常に政治的駆け引き、いわば人質になりかねず、こうした問題を繰り返さない賢明な措置が必要との考えを示した。(編集担当:森高龍二)