生存権の憲法理念実現こそ大事 福島大臣

2010年05月20日 11:00

 福島みずほ消費者・少子化対策担当大臣は、国民投票法施行にあたっての感想を記者団に聞かれ、「憲法を変えるという、そういう時期でも、問題でもない」ときっぱり。「(現行)憲法の理念を生かすべく、(鳩山)内閣のもとで全力をあげていきたい」と生存権(憲法第25条)に軸足を置いた取り組み姿勢を示した。

 福島大臣は「(鳩山内閣は)憲法理念を生かす内閣であるという、その立場だと思っている」と現行憲法の理念を重視し、その実現のために政治を進めることの重要性を強調した。

 特に憲法25条の生存権を取り上げ「とりわけ、憲法理念を生かすといいますと、いろいろ重要な権利がありますが、私が思うには、生存権を規定した第25条の問題だと思います」とすべての国民が健康で文化的な生活を送れる政治の実現に邁進する決意を示した。

 なお、同大臣は国民投票法の成立の経緯や成立から3年が経過したこれまでについて「国会成立のとき、衆議院では強行採決でありましたし、附帯決議がたくさん付されております。この点はどうかという点、かなり白紙委任をされて、この法律が成立したと思っており、そのことをきちっと詰めることなく、施行になっていることに若干問題もあるのではないか」との思いもうかがわせた。
(編集担当:福角忠夫)