消費者ニーズに応えるヒット商品づくりの手法のひとつとして、大学生が商品づくりに参画する産学協同の取り組みが増える中、東武百貨店池袋店では、杉野服飾大学の協力を得て、同学学生らと協同で婦人服のオリジナル商品の開発に乗り出す。
東武百貨店が18日発表したところでは、杉野服飾大学の3年生が授業の一環として、約1年かけ、東武百貨店池袋店のオリジナルセレクトショップ「アイルズ」用の商品を企画・デザイン・販売する。
同店では「ファッションを学ぶ大学生にリアルなビジネスの場で学習する機会を提供したい。また、学生の斬新なアイデアによるオリジナル商品を販売することで、若い世代に対する店舗認知度の向上を期待している」という。
予定では、東武百貨店婦人服バイヤーから売場コンセプトや商品展開時期のテーマなどの説明を受けた学生らが売場をマーケティングして商品を開発。東武百貨店のバイヤーに提案する。9月から11月にかけて学生の提案商品の一部でサンプルを製作し、その後バイヤーが「売れる」と判断した商品を決定のうえ発注。来年1月から2月には杉野服飾大学が発注を受けて、メーカーに製作を依頼し、東武百貨店へ納品。2月から同百貨店池袋店婦人服売場「アイルズ」で学生と共に販売にこぎつけたいとしている。
(編集担当:福角忠夫)