パナホーム <1924> は、新築・増改築現場の産業廃棄物処理において、環境省から「広域認定制度」認定を取得した。
広域認定制度とは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第15条の4の3に基づく廃棄物の広域処理に係る特例制度。廃棄物の減量等その適正処理やリサイクルが確保されることを目的としており、都道府県区域を越えて廃棄物処理を行う者は、認定を受けることで廃棄物処理業に関する地方公共団体ごとの許可が不要となる。
パナホームでは、建設部門において、2006年3月に、新築施工現場から発生する建築廃棄物のゼロエミッション化を達成している。また、物流部門においても、国土交通省から「エコシップ・モーダルシフト」の認定を2008年12月に取得したほか、静脈物流回収の取り組みによるCO2削減をはじめ、廃棄物の分別徹底による資源有効活用の推進にも積極的に取り組んでいる。
今回、建設部門、生産部門、物流部門の3部門が連携し、新築・増改築の施工現場で11種類の品目に分別された廃棄物を、部材配送トラックの静脈物流(帰り便)を利用して回収を図り、全国9ヶ所のECOセンター(集積場)で処理用途別に再分別後、リサイクルルートで処理することで、マテリアルリサイクル率を向上させる新たな体制を構築。部門連携による組織的な活動が評価され、「広域認定制度」認定を取得した。認定を取得したことで、全国のECOセンターを中心とした廃棄物の適正処理・再生をさらに徹底し、パナホームグループ全体でも展開していくことで、全てのプロセスにおける資源循環体制の構築を目指す。
同社は今後も、環境革新企業を目指すパナソニックグループの会社として、地球温暖化対策、資源循環型モノづくりなどの取り組みを推進していく構えだ。
(編集担当:北尾準)