日本政策金融公庫が消費者2000人を対象に1月に実施したアンケート調査で、76%の人が農産物直売所を利用した経験のあることが分かった。日本政策金融公庫では「農産物直売所は消費者の間に定着している」としている。
また、生鮮食品や農産物加工品を農業者や農業者グループから通信販売などで購入したことがあるかどうかでは、「利用したことがある」は21%どまりだったが、利用したことがないと回答した人の57%が「今後は購入してみたい」としており、通信販売の潜在市場を浮き彫りにした。
また、通信販売などでの購入費用について、農業者や農業者グループから最近1年間で購入した費用を伺った回答では、10万円以上が0.9%、5万円以上10万円未満が4.2%、3万円以上5万円未満が6.6%、1万円以上3万円未満が20.9%で、3000円以上1万円未満が46.4%と最も多かった。
通信販売や直売所で購入する理由は共に、「新鮮だから」が最も多く、次いで「価格が安い」。また、通信販売では「安心」、直売所では「地元産」という評価が高かった。
通信販売で購入したい品目で多かったのは、米、野菜、果物、卵などで、加工品より生鮮品に人気が集まっていた。
(編集担当:福角忠夫)