日本の科学技術は諸外国に比べ進んでいる、と思っている人は79.5%(そう思う、どちらかといえばそう思う)と8割近くが諸外国をリードしていると思っていることが内閣府の「科学技術と社会に関する世論調査」で分かった。また、科学技術では特に医療分野への貢献を期待する声が75.7%と最も多かった。
調査は今年1月14日から24日にかけて調査員の個別面接方式により、全国の20歳以上の男女3000人を対象に実施、1916人から有効回答を得た。
それによると、自然エネルギーや革新的エネルギーが普及した社会の実現性については、87.9%が「実現できる」と回答。2007年12月調査時より、24.4ポイント増え、科学技術の進歩を予測する人が増えていた。
また、学校での理科や数学の授業が生徒の科学的センスを育てるのに役立っていると思うかでは、そう思うは48.2%、そう思わないは42.1%と2007年12月調査時に比べ、そう思うは13.3ポイント増加、逆に、そう思わないは7.5ポイント減少した。そう思うは60歳代で、そう思わないは20歳代から40歳代でそれぞれ高くなっていた。理科や数学の授業が将来の科学者や技術者を生む創造的な授業になるよう、一層の改善を期待する20歳代から40歳代の意識がうかがえそう。
(編集担当:福角やすえ)