JR東日本、廃ペットボトルを防草シートに

2010年03月04日 11:00

 JR東日本 <9020> は、自社で回収した廃ペットボトルを主成分とする防草シートの開発、製品化に成功した。

 一般に流通する廃ペットボトルを使用した再生ポリエステル繊維を社員の制服の生地の一部として利用してきた同社は、同社が首都圏で年間回収する約530トンの廃ペットボトルを有効活用するため、樹脂製防草シートを開発。試験施工を繰り返し行い、「ナクサR-PET」として商品化に成功した。また、グループ会社やプラスチックメーカーと協力しリサイクル体系を構築した。この防草シートは耐久性が高く、表面被覆による光の遮断効果と突き刺し抵抗に優れており、今後積極的に使用することが期待される。

 今回開発・製品化した樹脂製防草シート「ナクサR-PET」は同社内の土木工事での使用にとどまらず、一般でも使われる予定である。同社は今後も、廃ペットボトルを有効に利用した水抜きパイプや落石防護ネット等に使用する被覆銅線などのリサイクルを推進していく考えだ。