犯罪者の立ち直りを支援し、再犯防止の更正保護活動に協力したいという気持ちは２０歳代の若者の方が、他のどの年齢層に比べても多いことが内閣府の更生保護に対する世論調査(基本的法制度に関する世論調査)で分かった。３０歳代に比べると８ポイント以上高かった。
調査は全国の２０歳以上の男女３０００人を対象に個別面接による聴き取りで昨年１１月２６日から１２月６日の間で実施され、１９４４人から有効回答を得ていた。
それによると、更正保護への参画意識（協力したい気持ち）は４１.７％が「ある」と回答。５１.２％が「ない」と回答した。１９８９年の調査に比べ、「ある」は９.３ポイント減少、逆に「ない」は２４.２ポイントも増加した。男女比較では、男性の４６.７％が「更生保護に参画する意識あり」と答えたのに対し、女性では「参画意識あり」は３７.６％と、男性の方が高かった。
こうした中、年齢別でみると、２０歳代は４６.５％が協力する気持ちがあると回答。３０歳代（３８.３％）に比べ８・２ポイント上回り、６０歳代（３８.６％）に比べても７.９ポイント高いなど、若者の協力意識の高さに明るさが伺えるものになっていた。
（編集担当：福角忠夫）
