教員の資質向上策見直しへ 文科省が大規模調査

2010年01月29日 11:00

 文部科学省は「教員の資質向上策の抜本的見直しを図る」ため、学校関係者をはじめとして、保護者や大学関係者らから幅広く意見を聞くための調査を行うほか、「教員免許更新制の効果検証に係る調査」や教育委員会、大学に対して、現行の教員養成システムの課題や新たな教員養成システムの提案等についての意見を求めるなど大規模な調査に着手する。

 教員の資質向上への検討課題として、同省では(1)養成段階・採用段階・現職段階(初任・中堅等)において、教員に求められる資質能力はそれぞれ何か(2)各段階で求められる資質能力を、教員免許制度及び任用制度において、どのように確保すべきか(3)大学における教員養成課程において、取り扱うべき内容や期間、規模、実践的指導力を身につけさせる方策は(4)現職教員の質の確保の方策としての教員免許更新制をどう考えるか(5)現職教員の研修における大学の役割を高めることは考えられないか、など多くの課題を提起している。

 同省では「インターネットを活用して、広く一般からの意見公募も検討していきたい」考え。
(編集担当:福角やすえ)