違法設置エレベーター事故防止へ国交省が要請

2010年01月28日 11:00

 国土交通省は建築基準法の規定に基づく確認・検査を受けずに設置されたエレベーターによる死亡事故や人身事故が頻発していることから、1月27日までに、都道府県に対して違法設置エレベーターに係る情報受付窓口の設置や情報を把握した場合に所要の措置を講じるよう要請した。

 また、工場等の従業員等からの違法設置エレベーターに係る情報の受付を「国土交通ホットラインステーション」や「建築物事故・不具合情報受付窓口」において同省としても受付を始めた。

 違法設置エレベーターが原因となった事故では、昨年2月に姫路市内の工場で従業員が2階の乗り場から1階にあったかごの天井に転落し、昇降路壁とかごに挟まれて死亡した事例があるほか、今年に入って1月13日に京都市内の工場で利用者が3階の乗り場から1階にあったかごの天井に転落して重傷を負う事故が起きるなど、死亡や重体となったケースは昨年2月から今年1月13日までの間でも8件が確認されており、うち、5件は死亡事故になっていた。
(編集担当:福角忠夫)