山田養蜂場がメタボリックシンドローム対策の2原料を発表

2009年10月09日 11:00

 山田養蜂場は、メタボリックシンドローム対策の原料として開発した、「はちみつパラチノース」と「メリンジョレスベラトロール-20」の2商品を、食品開発展2009(10月14日~16日:東京ビッグサイト)で初めて紹介する。

 同社のみつばち健康科学研究所では、「病気になってから治すのではなく、病気になりにくい心身を作る」「自然との調和により病気を予防し、健康を維持する」という「予防医学」の観点から、ミツバチ産品の有用性の検証と、世界の天然素材からシーズを探索し、研究を進めている。今回は、その研究成果として2商品を発表した。

 「はちみつパラチノース」は、これまで粉末化することにより本来の風味が損なわれると考えられていた蜂蜜を、豊かな風味を残したまま粉末化に成功した原料のこと。同研究所の研究により、もともと蜂蜜にも含まれている天然機能性糖質である”パラチノース”を加えることで実現した。さらに、パラチノースには、血糖値の上昇を抑える効果や、内臓脂肪の蓄積を予防する効果があることも既に報告されており、肥満解消にいいと考えられる。一方「メリンジョレスベラトロール-20」は、インドネシアに自生するグネツム科の植物”メリンジョ”の種子エキスを抽出し、粉末化した原料である。同研究所と武庫川女子大学国際健康開発研究所 家森幸男所長が共同で調査・探索した健康素材”メリンジョ”の種子には、グネチンCなどのレスベラトロール二量体である”メリンジョレスベラトロール”が豊富に含まれていることがわかっている。こちらも、生理機能として、脂肪の吸収を阻害する作用や中性脂肪を減少する作用が確認されており、「はちみつパラチノース」と同様に、メタボ予防や肥満解消に適していると考えられる。加えて、レスベラトロールは長寿遺伝子の活性化が報告され、現在注目を集めている。

 今回の食品開発展2009の出展ブースでは、風味豊かな粉末蜂蜜の「はちみつパラチノース」や、「メリンジョレスベラトロール-20」の試食や、これらを用いたスイーツの提案、試食コーナーを設ける予定だ。

 同社では、今回の開発を機に、研究開発型企業を目指す一歩を踏み出したと同時に、今後も健康維持の要である食習慣の改善を目的とした、天然素材原料の探索・開発を積極的に続けていく考えである。