東京都の石原慎太郎知事は25日、知事を辞職するとともに新党を立ち上げると発表した。この中で、石原氏は国政に復帰し、憲法を改正しなければならない、中央官僚による支配をかえなけれならないなどと強調した。
石原氏は記者会見のなかで「13年8ヶ月都知事をしてきたが、国とかかわりになる行政についてはほとんど国の妨害(知らん顔)にあって苦しい思いをしてきた」と語り「これからもう1回国政に復帰しようと思っているが、新党をつくって仲間と一緒にやろうとしていることは、都知事として過去13年8ヶ月にやってきたことの延長になる」と語った。
また「わたしは共産主義は嫌い」と明言したうえで、毛沢東の実践論・矛盾論をとりあげ「矛盾というのは目の前にある厄介な問題ということだが、矛盾を解決するためには目先の背後にあるもっと大きな矛盾を解決しなければ本当の解決にならないと毛沢東は言っている。まさにその通りだと思う」と述べ「その最たるものは憲法だ」と憲法改正の必要を強調した。石原氏は現憲法は「権利、義務がいびつでバランスを欠いている」と独自の持論を展開。憲法改正に意欲を示した。
また中央官僚に発想力がないとし、日本の会計のあり方についても単式簿記でなく、複式簿記にし、公認会計士を入れた外部監査を導入すべきだなどと主張した。(編集担当:森高龍二)