藤村修官房長官は22日夕の記者会見で、29日に召集する臨時国会について「前国会で積み残しているもの」などを臨時国会でこなしていきたい意向を示した。公債特例法案成立は特に急がれる案件になっている。
一方、体調不良で入院していた田中慶秋法務大臣が22日夕に退院した。外人経営事業所からの献金問題や暴力団との過去のかかわりに加え、今月の参議院決算委員会への公務を理由とした出席拒否問題など、田中法務大臣に対しては大臣としての資質を問う声が野党から強く、臨時国会では資質を訊ねる攻防が予想されている。ただ、国会混迷材料を少なくする観点から臨時国会召集までに法相が交代する可能性もないとは言えない情勢だ。
また、自民党の石破茂幹事長はこの日の昼、「入院したまま出てこないということであれば更迭、罷免、臨時代理を置くとか」の対応をすべきだとの考えを示していた。田中法相にもこうした情報は入っていたと思われ、退院の時期を早めたのではとの見方もある。(編集担当:森高龍二)