年表と資料整理の一元管理可能な「楽年表Ver.3」を発売

2009年07月13日 11:00

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企業・団体の膨大な史資料の分類、整理、調査作業を支援し、かつ年史編纂業務を効率化するデータベースシステム。「楽年表Ver.3」は年表の一覧画面から直接編集が可能になっている。

 凸版印刷 <7911> は、企業・団体向けの年史編纂サポートシステム「楽年表Ver.3」を開発、2009年7月15日より販売を開始する。

 ここ数年、企業・団体では、歴史や技術のノウハウをデータベース化し、後世に残しておきたいという要望が増加している。さらに企業が社会貢献の一貫として、産業史・業界史などを刊行する例も多く見られる。

 同社では、あらゆる業界の社史・年史制作に携わってきた実績と経験を活かし、05年6月、企業・団体の膨大な史資料の分類、整理、調査作業を支援し、かつ年史編纂業務を効率化するデータベースシステム「楽年表」を開発。ユーザは年表、資料、写真を一元管理できるだけでなく、それぞれ関連付けをして保存、管理、検索することもできるという画期的なシステムが話題になった。06年6月にはネットワーク対応機能の追加や、検索機能の改良を行った新バージョン「楽年表Ver.2」を開発し、すでに幅広い業界で利用されており、操作性が簡便との評価を得ている。

 今回発売される「楽年表Ver.3」のバージョンアップ内容として秀逸なのは、編集機能や出力機能といった機能面と、操作面を改良、膨大な資料の分類・整理・調査業務が大幅に軽減しているということ。

 機能面での大きな進化としては、これまで年表の内容を修正・削除する場合には、複数の画面を切り替える必要があったが、「楽年表Ver.3」では一覧画面から直接編集が可能に。入力効率が向上し、より効率的な編集作業が実施できる。

 また、年表などの一覧画面や詳細画面など、特定のデータを切り出してブラウザから閲覧可能。これにより「楽年表」を利用していないユーザも簡単にデータの閲覧ができ、情報共有が図りやすくなったという。操作面では画面デザインを全面変更、メインの機能についてはアイコンを設置するなどし、より見やすく、分かりやすくなっている。

 凸版印刷は、09年度内に30社の採用を目指し、各企業・団体に「楽年表Ver.3」アピールしていく構えだ。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:宮園奈美)