国宝・青不動を平安時代の創建以来初の開帳

2009年07月01日 11:00

 日本三不動画の一つとして平安時代から信仰されている青蓮院門跡の国宝「青不動明王二童子像」が天台宗青蓮院門跡(京都市東山区栗田口三条坊町)で創建以来、初めて開帳される。開帳は9月18日から12月20日まで。

 青不動明王二童子像は忿怒の不動明王が右手に降剣を、左手には羂策を持ち、火炎を背負い、矜羯羅(こんがら)童子と制叱迦(せいたか)童子を両脇に従えた三尊の形式で濃茶褐色の画絹に描かれている。不動明王は大日如来の使者として登場し、衆生を救うため憤怒の姿で現れた密教の仏。青、黄、赤、白、黒で表され、青不動は最も高い位の不動明王。

 平安時代から現在に至るまで、ほとんど一般公開されておらず、現在、青蓮院の本堂に祀られている青不動明王像は複製を開眼したもの。本物の青不動は国宝の中でも貴重なものであるため、特に厳しい保存条件のもとで保管されている。

 拝観時間は午前9時から午後5時と午後6時から午後10時(夜間ライトアップ)。拝観料は大人1000円、中・高生400円、小学生以下(保護者同伴で)無料。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:南)