凸版印刷 <7911> は9日、次世代ネットワーク型デジタルサイネージ端末を発表し、09年10月上旬より、販売・設置ならびにコンテンツ配信サービスをメーカーや流通事業者に向けて開始すると発表した。
今回開発された端末は、UQコミュニケーションズ株式会社が提供する高速ワイヤレスインターネット「UQ WiMAX」を利用し、コマーシャルをはじめとした動画や高精細な画像など大容量のコンテンツがリアルタイムに配信可能な次世代のデジタルサイネージ端末。ネットワーク機能により複数の広告端末と連動した広告情報を配信できることで効果的なプロモーションを実現する。
また、コンテンツの管理サーバを使って、顧客の配信スケジュールを一元管理し、遠隔地から自動で表示情報の切り替えが可能となった。これによって、スーパーなどの店舗は、時間帯によって変わる特売情報や急なタイムセール情報など売り場にあわせたコンテンツも柔軟に配信できるようになり、商品訴求力を高めることができる。
さらに、標準で搭載されるタッチパネル機能やオプションのFeliCaリーダ/ライタと組み合わせてインタラクティブな商品情報の提供が可能となることで、利用者はおサイフケータイをかざして来店ポイントを貯めたり、お得なクーポンを取得することができる他、タッチパネルで気になった料理のレシピを表示させ、お買い物リストとあわせて自分の携帯電話に送信したり、商品のバーコードを読み取るだけで詳細情報や関連情報が手に入れられるなど、様々なサービスを利用できるメリットがある。
同社は、電子POP事業を1999年から業界に先駆けていち早く着手しており、既に販売している「EPOP」という商品の累計販売実績は10万台(販売・レンタル)を超えている。今回インタラクティブ機能を備えた「次世代ネットワーク型デジタルサイネージ端末」を開発し・デパートやスーパー、コンビニエンスストアなどを中心に販売・設置していくことで、2009年度中に30社、1000台の採用で1億円の売上を目指す。また3年後の2011年度には、流通・小売以外の用途展開も視野に入れ200社、1万台の採用、関連機器やサービスも含め12億円の売上を目指している。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:北尾準)