ワオ・コーポレーションは、子供たちの科学教育を支援する「WAOサイエンス倶楽部」(http://science.wao.ne.jp/)を設立し、4月16日より様々な科学実験をインターネット上で動画配信する。
WAOサイエンス倶楽部は、「科学に強い子を育てる」という理念のもと、ワオ・コーポレーションが運営する全国の塾(能開センター、個別指導アクシス、能開プレスクールなど)で実験イベントを実施してきたが、今回さらにインターネット上での実験動画の配信を行うことになった。
今回、配信される動画は、身の回りにあるもので出来る科学実験から、めったに見ることのできない大掛かりな実験まで多数。サイトオープン時には、実験・手遊び合わせて80を超える動画が用意されており、将来的には、500以上を配信する予定。小学生以上の子供には、5段階の難易度に分けられたさまざまな実験の動画を、幼児向けには、親子でできる工作や手遊びの動画を配信するという。
実験の動画や詳しい実験方法を記載したデータをもとに、自分で実際にやってみることが可能(詳しい実験方法を記載したデータはダウンロード可能)。実験動画を見ながら楽しく学ぶことで、原理が理解しやすく、さらにもっと知りたいという意欲が湧いてくるとサイエンス倶楽部では考えている。そして、親子で実験を行うことで、親子間のコミュニケーションも生まれるという。「小さな子供を持つお父さんには、動画を見て、ぜひ子供さんと一緒に実験し、勉強して欲しい」とサイエンス倶楽部の責任者は語る。
指導要領の改訂で理科の授業時間枠が減らされるなど、実験を行う機会が少なくなった教育現場では、子供たちを指導する教師も経験を積むことができず、理科教育の進め方について戸惑ったり悩んだりしてしまうといったケースも多いようだ。限られた時間の中で、子供たちに様々な現象の本質に迫る理解を促すことは非常に難しい。今、話題になることの多い「理科離れ」も、このような背景のもとで進んでいるのかもしれない。理科実験という体験はそんな子供たちに何よりも楽しさや感動を与え、それがさらに科学を学んでいこうとする意欲につながっていくだろう。
創業以来30年以上にわたって民間の立場から教育活動を行ってきたワオ・コーポレーションでは、今回の実験レシピの動画配信を通して、多くの子供たちに実験の面白さと科学の感動を伝えることで、学ぶことの楽しさを知るきっかけにして欲しいと考えている。