2人に1人が「無責任の風潮が強い」と感じる

2009年04月14日 11:00

 内閣府の世論調査で現在の世相について「無責任の風潮が強い」と感じる人が前回調査より3・1%減少したものの52・5%と過半数に上っていることが分かった。また、「ゆとりがない」「活気がない」「不安なこと、いらいらすることが多い」などが前回(平成20年)より増加し、世界的不況が国民の暮らしに大きく影を落としている状況が今回の世論調査でも浮き彫りになった。

 この調査は今年1月22日から2月8日にかけて全国の20歳以上の男女1万人を対象に聴き取りにより実施された。5890人から有効回答を得た。

 それによると、現在の世相を暗いイメージで表現するとしたら、無責任の風潮が強いとする回答が最も多く、特に、男性では無責任の風潮が強いが54・3%と女性(50・8%)より3・5ポイント高かった。一方、女性では「ゆとりがない」「不安なこと、いらいらすることが多い」が男性(41・2%、31・5%)より、それぞれ、3・2ポイント、4・5ポイント高かった。

 逆に、明るいイメージで表現するとしたらでは、「平和である」をあげた人が54・1%と最も多く、次いで「安定している」が13・6%、「おもいやりがある」が11・2%あった。「特にない」は25・7%と4人に1人が回答しており、前回調査より2・3ポイント増えていた。