警察庁生活安全局地域課が9月16日までにまとめた今年夏期(6月―8月)の水難事故発生状況によると、3ケ月間に739件、869人が水難に遭い、このうち死者・行方不明者が391人にのぼっていた。また、中学生以下の水難事故に絞ってみると、事故件数は160件で水難者は205人、うち、35人が命を亡くしていた。
都道府県べつにみると、最も水難事故発生件数の多かったのは新潟県の44件、次いで、静岡県の41件、千葉県の35件だった。
事故発生の場所では海が56・7%と最も多く、河川が29・4%。何をしていて水難に遭ったかでは水泳中、魚とり・釣り、水遊びで66・3%を占めた。
警察庁では、事故を防ぐためには(1)魚とりや釣りでは転落などのおそれがないか、水泳では水流の激しいところがないか、など事前に危険箇所を把握すること(2)水辺に行くときはライフジャケットを着用すること(3)幼児や泳げない学童などを水遊びさせるときには保護者など監護する者が付き添うこと(4)天候不良など、状況の判断を的確に行うこと(5)こどもの水難事故防止には掲示板や標識で示された危険区域に入らないほか、水深や水流を考慮して安全な方法で遊泳させること、などを呼びかけている。