カゴメの経営企画本部総合研究所はホウレンソウの摂取で動脈硬化の予防が期待できる実験結果を得たと発表した。静岡大学と共同研究していた。
同社によると、ホウレンソウに含まれる葉酸に加え、ベタインにも血中ホモシステインを低減させる作用があることをラットで確認したとしている。
血中ホモシステインは必須アミノ酸であるメチオニンの中間代謝物として生成されるが、ホモシステインの血中濃度が高まると高ホモシステイン血症となり、これが動脈硬化のリスク因子と考えられている。また、喫煙や過度の飲酒などによってもホモシステインは増加する。
これに対し、ホウレンソウに多く含まれる葉酸が高ホモシステイン血症を予防する作用を有することは知られていたが、今回の実験結果から、ベタインも高ホモシステイン血症予防に重要な役割を担っていると考えられるとしている。