冷やした麺つゆでツルっと頂く「そうめん」は今年の猛暑で一層人気も高いが、素麺作りで味を決める要素のひとつといわれる「水」を環境省指定の名水百選のひとつ「湯船の水」を使用して製造されているかのように消費者に対し表示して素麺販売を行っていたとして、公正取引委員会は8月5日、香川県小豆郡小豆島にある有限会社美麺本舗など4社に対し「景品表示法に違反するおそれがある」として、警告を行った。
警告を受けたのは、有限会社美麺本舗のほか、東京都豊島区南池袋にある株式会社ウスケ・コーポレーション、香川県小豆島のアイランドコニシ製麺所こと小西照行、香川県小豆郡土庄町の小豆島ヘルシーランド株式会社。
公正取引委員会の調べによると、警告を受けた事業者は手延べ素麺の販売や手延べ素麺を用いた料理の提供に際し、インターネット上の自社のウェブサイトやインターネット上の電子商店街に開設したウェブサイト、パンフレットなどで、あたかも、手延べ素麺などの原材料に環境省の名水百選のひとつ「湯船の水」と称する水を用いているかのように表示して販売していたが、実際には、用いていなかったという。
株式会社ウスケ・コーポレーションの場合は小豆島手延素麺をネット上で平成18年11月から19年10月ころまで。アイランドコニシ製麺所こと小西照行の場合も平成17年6月ころから19年11月ころまで。有限会社美麺本舗は平成18年1月ころから19年10月ころまで。小豆島ヘルシーランド株式会社はパンフレットや商品見本の包装箱の貼ったラベルで平成19年6月ころから7月ころまで、問題の表示を行っていたとしている。