男女共同参画社会へ国交省に保育所設置指示

2008年07月16日 11:00

 冬柴鐵三国土交通大臣は、男女共同参画社会の実現へ省として、率先した環境づくりへ、国土交通省内に保育所を設置するよう検討を指示した。

 冬柴大臣は「男女ともにワーク・ライフ・バランスを実現しやすい柔軟な働き方を推進していくことは喫緊の課題でありますが、翻って当省の現状を鑑みますと、残念ながら多数の職員を抱えていながら女性職員の登用という点では他省庁に比べて取組が遅れているのが現状です。私は、男女共同参画社会の実現には、女性の職員の方々が子育てをしながら安心して働く、子育てがハンディキャップにならない環境の整備が必要であると考えています。そのためにはやはり、働く場所のそばに安心して子供さんを預けられる場所が必要だと思います。朝、小さな子供さんと共に出勤をして頂く。これにはフレックスタイムのようなものの導入が必要だと思います。そして安心して子供さんを働く場所の近くに預けて頂き、昼休み等には授乳もして頂くことが出来る。帰りにはまた一緒に帰って頂くということを考えれば、そういう仕組みが不可欠ではないかと私は思っています。今後、関係方面との調整が必要ではありますが、事務方に対して是非実現をしてもらいたいということを指示したところでございます」と、かなり積極的な指示を出したことを伝えた。

 また、大臣は、省内に保育所ができた場合、「裁判所を含めた周辺の官庁、例えば裁判員制度等が採用され、小さな子供さんを抱えての出廷というようなことになりますと、安心して子供さんを預けられる場所というのも必要です。幸い、裁判所とも近いこの場所の近くには民間の企業もありますし、国家公務員等だけではなく、そういうことで預かって欲しいという人があれば、受け入れていっても良いのではないかというふうに話しているところであり、これから詳しいことは詰めて頂くことになると思います」と保育所の利用について、門戸を広げた効率的な利用の道も提示した。