中小零細企業経営者、労働者ともに悲鳴

2008年06月16日 11:00

 「コストダウン要求が年々ひどくなっている」「有給休暇も取れず過重労働している」など、中小零細企業の経営者や労働者の悲鳴が自民党がホームページに開設している「自民党が中小零細企業に働く皆さんの声にお応えします」のコーナーに届いていることが同党雇用・生活調査会と中小企業労働者問題プロジェクトチームの合同会議で紹介された。

 寄せられている意見や要望は厳しい環境にある中小零細企業の労働者が抱える不安など、現場の声を労働政策に反映させるため、同党が今年4月に設置したもの。それによると、「下請けいじめ」について、「経営維持できるような対応を親企業に求めると発注してくれなくなる」、「コストダウン要求が年々ひどくなっている」といった経営者の声。一方で、「サービス残業が年々ひどくなっている」、「有給休暇も取れず過重労働している」など労働者の不安が多く寄せられた、という。

 同党ではサイトを今後も引き続き存続させる方針で、政府の「骨太の方針」の策定に向けて取りまとめる提言に、これらの声を反映させていくとしている。