350度以上で6倍に膨らむ延焼防止材

2008年06月13日 11:00

 住友スリーエムは、ケーブル延焼防止用の耐熱・断熱材料<3M>ファイヤーバリアー延焼防止用水密性熱膨張シーリング材3000WTと<3M>ファイヤーバリアー延焼防止用シリコーンシーリング材2000+、<3M>ファイヤーバリアー延焼防止用パッキング材PM4の3製品を販売している。

 <3M>ファイヤーバリアー延焼防止用水密性熱膨張シーリング材3000WTは、従来品に比べ膨張率が高い延焼防止材。一液性湿気硬化型で、350℃以上になると体積が約6倍に膨らむことで隙間を密閉、延焼を防ぎ、硬化後も優れた接着性を維持する。一時的な浸水に耐える水密性があり、つなぎ目や端部のシーリングにも利用できる。298ml のカートリッジタイプ。色調はグレー。メーカー希望小売価格は1本7350 円(税込)。

 <3M>ファイヤーバリアー延焼防止用シリコーンシーリング材2000+は、シーリング材の基本性能を重視した延焼防止材。一液性湿気硬化型で、硬化後も優れた接着性、追随性を発揮。300ml のカートリッジタイプ。色調はグレー。メーカー希望小売価格は1本8715 円(税込)。

 <3M>ファイヤーバリアー延焼防止用パッキング材PM4は、ミネラルウール、ファイバーグラスを編んだ構造の延焼防止材。ロックウールより施工作業性がよく、コンパクトで持ち運びが容易。製品は厚み12・7mm、幅101・6mm×長さ6・24m のロール状。メーカー希望小売価格は1ロールあたり1万1655 円(税込)。

 「建物内には、電力や通信などのケーブルや各種の配管が張り巡らされており、建物の区画を構成する壁、床などを貫通しています。ケーブル自体はゴム、プラスチックなどの可燃物で、火災発生時にケーブルを媒介に区画を超えて延焼する恐れがあります。火災時には貫通部の形状に合わせて膨張し、隙間を密閉する延焼防止材が欠かせません。また、貫通部の隙間の形状は画一的ではないため、液状のシーリング材や、マット状、ブロック状のパッキング材など、さまざまな形状の延焼防止材を組み合わせて利用します」と説明している。