環境省がまとめた平成18年度の一般廃棄物の排出と処理状況によると、国民1人が1日に排出したごみの量は1115グラムとなり、前年度(1131グラム)に比べ、1・4%減少していることがわかった。この結果、ごみの総排出量は5202万トンと、前年度(5273万トン)より、1・3%マイナスになっていた。内訳は生活系ごみが3316万トン、事業系ごみが1581万トン、集団回収305万トンで生活系ごみが約64%を占めた。
また、ごみ排出量で最も少ない市区町村は1人が1日に排出量平均が1115グラムに対し、人口10万人未満の地域では奈良県野迫川村の138・8グラム。10万人以上、50万人以下の地域では沖縄県うるま市の755・1グラム。人口50万人以上の都市では愛媛県松山市の908・7グラムがナンバーワンにあがっていた。
ごみ処理の状況では総資源化量(再生利用量)は1021万トンとなり、前年度(1003万トン)より1・8%増加。最終処分量は680万トンと前年度(733万トン)より7・2%の減少になっていた。また、ごみのリサイクル率は前年度より0・6ポイント増加し、19・6%にまで引きあがっていた。
一方、最終処分場の状況をみると、平成18年度末現在での残余容量は1億2884万立方メートルと前年度より3・1%減少した。ただ、最終処分量の減少努力により、残余年数は前年度より0・7年延びて15・5年になった。