ライオンは2004年12月に中外製薬の一般用医薬品部門の譲渡をうけ、2005年1月から新中外胃腸薬シリーズを、5月から生薬配合の中外胃腸薬Sシリーズを販売してきたが、今年10月から、中外胃腸薬の名称を胃腸薬成分のスクラルファートを前面に打ち出した「スクラート」に変更して商品提供をはじめる。医薬品の成分や容量、価格は現在の胃腸薬と変わらない。
変更により、現在の中外胃腸薬(錠剤)はスクラート胃腸薬(錠剤)に、新中外胃腸薬S(散剤)はスクラート胃腸薬S(散剤)になる。
シリーズの胃腸薬の主成分「スクラルファート」は胃腸膜の荒れた部分にのみ選択的に貼り付いて粘膜を保護する効果があるほか、自然治癒力を高め、荒れた胃粘膜の修復を促進する働きがある。
中外胃腸薬は中外製薬の医療用医薬品「アルサンミン」のスイッチOTC薬として1981年に市場にお目見えし、胃の痛み、胃のもたれに優れた効果を発揮する胃腸薬として愛用されている。