通帳盗難平均被害額は・・

2008年04月18日 11:00

 金融庁が各金融機関からの報告をもとにまとめた偽造キャッシュカード犯罪や盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳犯罪、インターネットバンキング犯罪による預金不正払い戻し被害の発生状況をまとめたところによると、昨年4月から12月の9ヶ月間での偽造キャッシュカード犯罪は550件、盗難キャッシュカード犯罪は3812件、盗難通帳犯罪は170件、インターネットバンキング犯罪は191件発生していた。

 それぞれ犯罪ごとの1件あたりの平均被害額は偽造キャッシュカード犯罪では58万円。盗難キャッシュカード犯罪では38万円。盗難通帳犯罪では171万円。インターネットバンキング犯罪では86万円となり、通帳が盗難にあった場合、特に被害額が大きくなっていた。

 金融機関はこうした被害に補償したかどうかでは、偽造キャッシュカードのケースでは550件中478件について方針を決定。決定したもののうち、8件は補償しなかった。理由は預貯金者側に重大な過失があった、あるいは補償請求を取り下げたなど。

 盗難キャッシュカードの場合では3812件のうち、2911件について決定しており、うち1343件は補償しない。補償請求の取り下げや遺失等による不正払い戻し、預貯金者の配偶者などによる払い戻しなどが原因だった。

 盗難通帳の場合は170件中72件について決定済みで、53件は補償しない。インターネットバンキングでは191件中92件が決定済みで、10件が補償しないという決定だった。