理想の子どもの数、国民の2人に1人(52・3%)が「3人」と思っていることが内閣府の社会意識に関する世論調査で分かった。都市の規模別では大都市では「2人」、町村では「3人」が特に多かった。また、年齢では20歳代、30歳代では「2人」、50歳代と70歳以上では「3人」が多かった。一方、持てる子どもの数では「2人」とする回答が最も多く、45・2%。「3人」が28・6%だった。理想は3人、実際は2人という姿が浮き彫りになっていた。
調査は全国の20歳以上の男女1万人を対象に2月7日から2月24日にかけて調査員による個別面接聴取方法で行われた。その結果、5494人から有効回答を得た。
それによると、理想の子どもの数は3人が52・3%、2人が34・8%、4人が5・2%、5人が1・9%、1人が1・6%、0人が0・5%、6人以上が0・3%となっていた。理想の子どもの数を平成17年調査時と比較すると、3人とする回答は6・6ポイント増加。2人は3・2ポイント減少していた。
持てる子どもの数は2人が45・2%で最も多く、次いで3人(28・6%)、1人(9・3%)、4人(3・9%)だった。平成17年調査に比べると、2人とする回答が0・9ポイント増加。3人も3ポイント増えた。
子育てを楽しいと感じることが多いか辛いと感じることが多いかでは「楽しいと感じることの方が多い」が53・9%、「楽しい、辛いが半々くらい」が35・5%。「辛いと感じることの方が多い」が5・2%あった。平成17年調査に比べると、楽しいと感じることの方が多いは4・1ポイント増加。一方、辛いと感じるも0・2ポイント増えていた。
楽しいと思えるときについては「子どもの成長に立ち会えること」をあげた人が67・8%と最も高く、「家族のきずなが強まること」(57・8%)、「子育てを通じて自分が成長できること」(53・0%)、「子どもの様子を見ているだけで楽しい」(43・5%)などの順になっていた。
逆に辛いと思うときは「子どもの将来の教育にお金がかかること」をあげた人の割合が45・8%と最も高くなり、「子どもが小さいときの子育てにお金がかかること」(25・5%)、「自分の自由な時間がなくなること」(22・9%)、「子どもの相手は体力や根気がいること」(22・6%)など、経済的理由によるものが上位を占めた。
このほか、子どもを育てることについて、今以上に大きな役割を担うべきものについては「親や家族」が42・3%、「行政」が12・5%、「子育てのための施設」が11・6%、「国民全体」が10・5%、「学校や教員」が9・2%、「近所の人」が5・7%、「今までの役割で良い」が4・0%だった。平成17年調査に比べ、国民全体が0・9ポイント、学校や教員が0・5ポイント増加していた。