パナソニックが、3月から発売している創蓄連携システムに加え、電気設備・家電がつながる中核機器「AiSEG」を発売し、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)「スマートHEMS」を本格展開すると発表。2013年度の販売目標10000セットを掲げ、将来的には、家の情報ネットワークインフラとして、HEMS機能以外の分野への展開も目指す。
経済産業省より最大10万円の補助金交付が開始されていることや、スマートハウスの開発が進んでいることなどから、今後、普及拡大が見込まれているHEMS。こうした中「スマートHEMS」は、ECHONET Liteを搭載し、対応機器を制御する「AiSEG」を中核機器とし、家中のエネルギーの可視化に加え、各種機器をコントロールするという。連携する機器として、エアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートをラインナップ。太陽光、蓄電池、電気・ガス・水の情報を各種モニターで見える化や対応機器の自動制御だけでなく、住宅設備として長期間の使用に応えられるよう、クラウド型サービスを通じたファームウェアの更新で対応していく予定。
矢野経済研究所によると、HEMSの2020年度市場規模は、工事費を含めない端末販売額ベースで2010年度比74倍の260億円にまで拡大すると見込まれている。しかし、この拡大を実現には補助金が欠かせないであろう。補助金の応募が終了する平成26年1月31日までにどこまで市場を拡大することができるのか。注目が集まるところであろう。