W杯便乗で詐欺サイト BBソフトサービスが注意喚起

2014年05月16日 21:40

 ソフトバンクグループのBBソフトサービスによるインターネット詐欺リポート2014年4月度調査で、国際サッカーイベントに便乗した詐欺サイトの存在が検知された。イベント出場国のユニフォームが購入できるとうたい、個人情報を読み取る内容の詐欺サイトだ。大きなイベントの前後ではファンを狙った様々な詐欺の手口が発生する事例が多く、間近に迫るワールドカップでも、関連商品購入などの際には注意が必要だ。

 4月度のインターネット詐欺リポート総検知数は87万6,105件で、前月比23.9%増加していた。ワンクリック・不当請求詐欺サイトは93.8%(前月比2.8ポイント増)、フィッシング詐欺サイトは3.2%(前月比3.6ポイント減)、マルウエア感染サイトは0.9%(前月比0.3ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトは0.8%(前月比0.2ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトは1.3%(前月比0.3ポイント増)だった。

 4月度調査で検知された国際サッカーイベントに便乗した詐欺サイトは、間もなく開催される国際サッカーイベントの出場国のユニフォームが購入できるとうたい、情報を盗み取るというもの。これから盛り上がりを見せていくイベントに便乗して詐欺行為を行う手口である。リポートでは「犯罪者はこのような話題を集めるイベントなどの時世に合わせて詐欺サイトを立ち上げる傾向が強く、注意が必要」と呼びかけている。

 また3月度調査では「ウイルスに感染した」と警告して不正アプリをインストールさせる手口がAndroid 搭載端末で発生していることも明らかにされている。内容は、これまでパソコンでよく見られたボーガスウエア配布サイトの手口と同様に、閲覧中のサイト上に「ウイルスに感染しました」「スキャンしてください」などの警告メッセージを表示し、ユーザーをだまして不正アプリをインストールさせるもの。

 確認されたのは「アダルトウェブサイトの閲覧中にウイルスに感染しました」といった、身に覚えのありそうな行為をネタに偽の警告を出して、ユーザーに不正アプリをインストールさせる手口だ。警告画面がOSやセキュリティーアプリが表示しているように見えるため、うかつにタップしてしまう可能性が高いと考えられる。「画面が小さいスマートフォンではOSが表示している警告なのか、単にウェブページを表示しているだけなのか判別が困難で、注意が必要」と促している。(編集担当:横井楓)