サイオステクノロジーとノベルが仮想化と事業継続分野で協業

2012年07月19日 11:00

 サイオステクノロジーとノベルが、仮想化および事業継続分野において協業すると発表。サイオスはノベルの特定一次店として、ノベルの仮想化移行・管理・ディザスタリカバリソリューション「PlateSpin(プレートスピン)」製品群の販売を開始する。

 サイオスとノベルは、2007年以来SUSE Linuxの販売においてと協業関係にあり、PlateSpinを新たなソリューションとして加えることで、協業関係の一層の強化と、仮想化技術を活用した事業継続ソリューションビジネスのさらなる拡大を図る。

 PlateSpinは、データセンターにおけるサーバ・ワークロードのプロファイル作成、移行、管理、保護機能により、サーバ統合、データセンターの移設、ハードウェアリースのリプレース、障害復旧などのデータセンター施策を簡素化するもの。マルチプラットフォームに対応し、製品群には、仮想化アセスメントソリューション「PlateSpin Recon(プレートスピン・リーコン)」、仮想化移行ソリューション「PlateSpin Migrate(プレートスピン・マイグレート)」、ディザスタリカバリ/バックアップソリューション「PlateSpin Protect(プレートスピン・プロテクト)」、ディザスタリカバリ/バックアップ向けハードウェアアプライアンス「PlateSpin Forgeプレートスピン・フォージ)」などがある。

 東日本大震災以来、事業継続に対する関心が高まる中、IT基盤技術として浸透している仮想化技術やクラウドコンピューティング技術を活用して事業継続を実現する動きが広がり始めている。コスト削減や災害対策など、その利点は多い。ノークリサーチの調査によると、2011年の国内クラウド市場規模は686.9億円であったのに対し、2012年は836.5億円、2015年には1823億円にまで拡大すると予測されており、今後最も成長が期待される市場の一つとなっている。しかし、啓蒙の遅れやコスト削減効果への過剰な期待などがあり、その伸長は予想より遅れているという。コスト削減や災害対策以外の利点がどのようにプロモーションされるかが今後の課題と言えるのではないだろうか。