ラグビートップリーグの第13節、リコーブラックラムズ対ヤマハ発動機ジュビロとの試合が12時より秩父宮ラグビー場で行われた。
前半5分、ヤマハの五郎丸選手が30mゴール正面のペナルティゴールに成功し3対0と先制。14分にはリコーのフルーティ選手がペナルティゴールを決め3対3とする。19分に五郎丸選手がペナルティゴールを外すが、直後の20分にヤマハはラインアウトからのモールを押し込みフォラウ選手がトライ、五郎丸選手がゴールを決め10対3とする。リコーも25分、ラインアウトから滝澤選手がトライ、しかし河野選手のゴールは失敗となり10対8に。32分にはラインアウトからラック、最後はヤマハの池町選手が飛び込みトライ、35分にはサウ選手が相手ボールをインターセプトし、サポートした徐選手がトライし、20対8とリードを広げる。しかし、37分にはキックオフボールを奪ったリコーのボーク選手がトライ、河野選手のゴールは失敗となり、20対13とヤマハのリードで前半を終了した。
後半は45秒でヤマハのサウ選手がトライ、五郎丸選手の右隅からのゴールも決まり27対13とリードを広げる。12分にはリコー、河野選手のペナルティゴールが決まり、27対16に。14分にはヤマハがサウ選手のゴロキックを中園選手が押さえてトライ、五郎丸選手のゴールは外れ32対16となった。24分にもヤマハはフォラウ選手のキックから前進、再びボールを奪うと、素早く展開し、曽我部選手が2人飛ばしのロングパスを放ち、徐選手がトライ。五郎丸選手の左端からのゴールも決まり、39対16に。リコーも33分、横山選手がトライ、しかしフルーティ選手のゴールは外れ39対21とする。しかし、36分にヤマハがラインアウトからモールを押し込み、フォラウ選手がこの日2つ目のトライを決め、五郎丸選手のゴールも決まり46対21とし、ヤマハの圧勝でノーサイドとなった。
勝ったヤマハの清宮監督は「準備した事がしっかりとでき、それが得点に表われた試合だった。チームの成長も感じられた。今季を通して感じられるのは80分間中、60分間は集中できるチームになってきているが、まだ20分は気が抜けてしまうところがある。そこがトップ4との差なのだろう」と語った。笠原主将は「今日はゲーム全体を通して集中できた。練習の方がキツイので、試合の方が走れる、そんな感じの試合だった。日本選手権の優勝を狙います」と力強く語った。リコーの山科監督は「この試合にかけて挑んだがヤマハの方が1枚上手だった。今季は良い時と悪い時の差が大きく出る、波のあるシーズンだった」と振り返った。また山藤主将も「ヤマハの方がしっかりと方向性が定まった戦いをしてきた」と語った。
今節の結果でヤマハの日本選手権に向けてのワイルドカード2回戦からの出場が決まった。1月26日、ヤマハの戦いに注目したい。(編集担当:宮園奈美)