ガスト、バーミヤンの全店舗にローム製LED蛍光灯を6万本導入

2012年07月02日 11:00

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すかいらーく及びロームが、すかいらーくグループの店舗及び本社ビルにおいて、ローム製のLED照明を導入すると発表。今回の導入で約 1億円の電気代を削減される。(写真はガスト四谷3丁目店)

 すかいらーく及びロームが、すかいらーくグループの店舗及び本社ビルにおいて、ローム製のLED照明を導入すると発表。「ガスト」「バーミヤン」「ステーキガスト」「グラッチェガーデンズ」「おはしカフェ・ガスト」「旨っカルビ」の全2049店舗及び本社オフィスの計約6万本の蛍光灯を、直管形LEDランプに切り替えるという。

 今回導入される直管形LEDランプは主に、消費電力が22Wのタイプと46Wとの2種類で、光束はそれぞれ1980lmと4280lm、寿命はともに40000時間のもの。これらロームのLED照明の最大の特長は、目にやさしく均一できれいな光でありながら、小電力タイプのLEDを使用することで、従来の蛍光灯と遜色ない光の広がりを実現している点にある。また、チップLEDから電源部分まで一貫して自社製造できる強みを活かし、高品質かつ安全なLED照明でありながら業界トップクラスの省エネ性能を誇る。

 すかいらーくでは、昨年以降、店舗の客席部分にLED照明を導入し、既に年間の電気代に換算すると約4億円もの削減を実現している。そして、さらなる節電対策のため、厨房内や事務所・本社オフィスに至るまでLED化すること決定、品質や安全面・耐久性・光の広がり・省エネ性能などの点からローム製の直管LEDランプの全面採用に至ったという。今回の導入により、厨房部分のみで電気使用量の1.2%、年間の電気代に換算すると約1億円の削減になる。

 コンビニエンスストアなどの小型店舗から大型商業施設に至るまで、あらゆる施設が照明のLED化を進めている。しかし、どのメーカーのLED照明を利用しているのかを公表している企業や店舗は少ないのではないだろうか。冷たく感じるようになる場所や、従前と変わらない場所など、LED化により受ける印象の変化は店舗や施設により異なる。また、6月14日には消費者庁が、実際の光量が表示の光量に対して著しく低いとして、一般照明用電球形LEDランプを販売する事業者12社に対し、景品表示法の規定に基づき措置命令を行うなどの事態も発生している。こうした状況下、どのメーカーのLED照明を利用すればどういった光を得られるのか、所狭しと商品が並べられた陳列棚ではなく、実際の空間でそれを体感できることは消費者にとって非常に有用なことあろう。設置側の節展対策アピールとなり、メーカー側のプロモーションともなる、こうした取り組みがより消費者の生活に近い場所で広がることを期待したい。