違憲性 国民も皮膚感覚で感じているのでは・・

2015年07月09日 08:35

 民主党の安住淳国対委員長代理は、政府・与党が15日にも衆院安保特別委員会で安保法案を採決し、16日に衆院通過をうかがわせていることに「審議時間を長くやった。100時間やったということではない」と強くけん制した。

 安住国対委員長代理は8日、憲法学者の指摘通り、政府の安保法案は「憲法違反じゃないかという意識を国民の皆さんが持っていると思う。憲法9条(戦争の放棄)がある中で、抑制的に陰徳を積んできた戦後の日本の外交安全保障政策の転換を図る時に、それがどういう転換なのかを政府は明らかにしていない」と批判。

 「複数の歴代内閣法制局長官が違憲だと言うに至っている事態というのは異例のこと。日本には憲法裁判所がないが、事実上、憲法裁判所の役割を果たしてきたのが内閣法制局だったと考えている。そのOBのほとんどが違憲だと言っているというのは、単に法令上の齟齬の調整とか、そういうことでないということが審議の中で分かってきて、国民の皆さんが皮膚感覚で感じているのではないか。だから今国会での成立は止めたほうがいいという声が多数なのだろう」との見方を示した。(編集担当:森高龍二)