多機能な効果が臨まれるUVケアアイテムが人気

2012年12月05日 11:00

 カネボウ化粧品は、自社で独自に行った調査において、エイジングケアに関心のあるユーザーは、シミだけではなくハリ・シワなどの老化を予防するためにUVケアを使用する、と回答している。また、忙しい朝に使用することから、UVカット機能だけではなく、化粧下地や乳液、美容液など複数の効果を併せ持ち、ケアを効率的に行える商品に魅力を感じているという結果も公開している。

 これらの調査結果を踏まえ同社は、2013年3月16日に総合スキンケアブランド「suisai(スイサイ)」から、最新基準の高い紫外線カット効果(SPF50+、PA++++)を備えた日中用の多機能・エイジングケアUV美容乳液「suisai パーフェクトUVデイエマルジョン」(1品目2品種・各3,400円<税込各3,570円>)を発売すると発表した。同製品は、SPF50+、PA++++という非常に高い紫外線カット効果で紫外線によるシミを防ぎながら、豊かなうるおいを与え、ふっくらとしたハリのある肌に導く。また、suisai独自の濃密保湿成分に加え、保湿成分としてスギナエキス、コラーゲンを配合しており、きしみがなく柔らかな感触で使用。薄く均一な膜でうるおいをキープし、さらになめらかでキメの整った肌表面に整え、ファンデーションのつきやもちもアップさせることを実現。乳液、美容液、UVカット、化粧下地の効果があるため、忙しい朝に、化粧水の後これ1本で完了するという。

 一方、資生堂は、今年3月から世界の88の国と地域で販売しているグローバルブランド「SHISEIDO」のサンケアラインより、紫外線カット効果(SPF50+、PA+++)の高い「パーフェクト UVプロテクション」(1品目1品種・4,500円<税込4,725円>)を販売し、好評を得ているようだ。同製品は、肌の細かな凹凸にもムラなくサンスクリーンを塗布することができ、資生堂独自の防御技術「スーパーヴェールUV 360」を採用。肌ダメージを引きおこすUVA、UVBの両方の紫外線をしっかり防御する効果だけでなく、優れたスキンケア効果による美と健康のためのエイジングケアを実現している。また、化粧下地としても使え、ファンデーションがなめらかにのび、美しい仕上がりが持続する。

 現在、紫外線の肌への影響についての理解が進むにつれて、消費者のUVケアへの関心は高まっている。このような背景を受け、2013年1月には、日本化粧品工業連合会の定める「PA(UVA防止効果の程度を意味する指標)」表示に、極めて高い防止効果を表す「PA++++」の表記が可能になり、基準となる効果を備えた商品には、「PA++++」と表記できるようになるという。

 紫外線の降射量が多い時期は4月~9月とされているが、基本的には1年中降り注いでいる。そう考えるとUV対策は365日重要であるといえる。しかしアンケート結果からも見られるように、UVケアアイテムには、高い紫外線のカット効果だけでなく、老化予防のためにシミ・シワ等から肌を守る効果、または化粧の下地になる利便性など、多様な効果がある商品が消費者から望まれているようだ。化粧品メーカー各社から、多種多様なケア商品が次々に登場しているが、今後は多機能な効果を持つ商品が支持されることになりそうだ。