憲法改正議論で民進党姿勢をけん制 谷垣幹事長

2016年04月20日 09:39

 自民党の谷垣禎一幹事長は19日、憲法改正議論について民進党は安倍晋三総理の下では「総理と立憲主義に対する考え方が違うから議論できないという公式の考えを一応持っておられるので、何も議論できないのは憲法だけではなくなるのではないか」と民進党の姿勢をけん制した。

 谷垣幹事長は「鶏を割(さ)くに焉(いずくん)ぞ牛刀を用いん(小さな鳥を処理するのにわざわざ牛刀を用いる必要はないということから、小さなことを処理するのに大掛かりなことをすることはない)」という論語を用い「この論理で来られると、立憲主義に対する考え方が違うと話せないことが山ほど出てきてしまうのではないか。それでは国政の停滞を招く恐れがあるなと危惧している」と語った。

 また熊本地震の状況を踏まて、衆参バブル選挙について記者団に聞かれ「先へ先へと議論するより、まず届けるべきところに届けるべきものが届くのか届かないのか、私はどうも気宇が小さいものですから、そういう局部的な方に今、目がいっております」とかわした。(編集担当:森高龍二)