自民党の溝手顕正参院議員会長は20日のNHK番組で安倍晋三総理が国会答弁などで憲法改正を総理在任中に成し遂げたいなど、改憲に意欲を示していることについて「許されるのであれば、ということが大前提で話していると思う」と述べた。
民主党の郡司彰参院議員会長は、安倍総理は選挙の争点をいつも経済にしながら、特定秘密保護法も、憲法解釈の変更も、安保法制も強行して行ってきたとし「今夏の参院選挙の争点を一億総活躍社会としても、選挙後に、憲法を変える、憲法9条の中身をかえるといい、そのようなことを三度許すということにはならない」とし、国会での改憲に係る野党議員の質問に「行政府の立場で出ているので自民党の憲法草案について話をする立場にない、というのはおかしい」と問題視した。
郡司氏は「(自民党の憲法草案について、総理が)しっかり話をし、憲法をどう考えているかを総理が国民にしっかり発言し、私たちも発言していきたい」と質問に正面から答えることで議論が深まるとした。
改憲すべきとの考えを示している、おおさか維新の会の片山虎之助共同代表は「最終的には国民が国民投票で決めるもの」としたうえで「安倍総理が在任中に成し遂げたいとしているのは願望だ」と語った。「願望ならいくら言ってもいい。願望を言ってはいけないというのはおかしい」とした。また「一党だけで、これをやりたいと言って通るわけがない」とじっくり議論していく必要を語った。(編集担当:森高龍二)