NHN Japanが、ゲーム事業とウェブサービス事業とを分割する計画であると発表。ゲーム事業は新設分割によって設立するHangame株式会社(仮称)が承継、NHN Japanが引き続きウェブサービス事業を展開し、今後LINE株式会社(仮称)に商号変更する計画だという。
2012年1月に「ハンゲーム」「NAVER」「livedoor」を運営する3社を経営統合し、当初想定していた以上の速さで事業規模を拡大してきたNHN Japan。その一方で、PC・フィーチャーフォンからスマートフォンへのデバイスシフトが加速し、同社を取り巻く環境が急速に変化している。このような事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応していく観点から会社分割を検討しているとのこと。
ゲーム事業を承継するHangame株式会社(仮称)では、ゲーム制作・運営組織を細分化することで優良なタイトルをスピーディーに投入できる体制を構築。特にスマートフォン向けゲームでは、「LINE GAME」向けにゲームアプリを制作・運営していくほか、独自ブランドでの展開も国内外で行っていく。またPC向けでは、国内シェアNo.1のオンラインゲーム事業を一層強化し、さらなるシェア拡大を目指すとのこと。
「LINE」「NAVER」「livedoor」のウェブサービス事業を承継するLINE株式会社(仮称)では、「LINE」を機軸事業として、国内外でのサービス展開・プラットフォーム展開を加速。さらに、「LINE」事業の海外展開強化を目的に、LINE株式会社(仮称)の子会社として、NHN Corporationと合弁でLINE PLUS Corporationを設立するという。
ツイッターやフェイスブックを凌ぐ勢いで会員数を増やしてきたLINE。しかし、今は会員増に重きが置かれており、その収益性はあまり高くないという。この収益性をいかに改善し、安定成長へと結びつけるのか。注目が集まるところであろう。(編集担当:井畑学)